高田 毅
健康科学部 福祉心理学科(人間コミュニケーション学科)
准教授
修士 (教育学)
主な経歴
学歴
2005年3月 : 国際基督教大学教養学部教育学科心理学専修卒業
2007年3月 : 国際基督教大学大学院教育学研究科博士前期課程教育原理専攻臨床心理学専修修了
2012年3月 : 国際基督教大学大学院教育学研究科博士後期課程教育原理専攻心理学専修満期単位取得退学
職歴
2007年4月-2012年3月 : 西東京市教育相談センター教育相談員・心理カウンセラー (スクールカウンセラー含む)
2012年4月-2015年3月 : ティーペック株式会社 心理カウンセラー(EAP)
2012年8月-2017年3月 : 国際基督教大学高等臨床心理学研究所助手
2014年9月-2016年3月 : 聖学院大学非常勤講師
2015年9月-2017年3月 : ルーテル学院大学非常勤講師
2017年4月-2024年3月 : 健康科学大学人間科学部福祉心理学科講師
2024年4月-現在 : 健康科学大学人間科学部福祉心理学科准教授
専門分野
臨床心理学
精神分析的心理療法・集団精神療法
青年期発達
担当科目
前期 : 心理学統計法、産業・組織心理学、公認心理師の職責、デザイン&ライフコミュニケーション、福祉心理学専門演習I、福祉心理学専門演習III
後期 : 社会・集団・家族心理学、コミュニケーション演習、教育・学校心理学、福祉心理学専門演習II、福祉心理学専門演習IV
主要研究テーマ
青年期における集団体験が人格発達に与える影響
それを踏まえた青年期集団精神療法の鍵変数の同定
絵本の読み聞かせプログラムの開発・声を出すことの人格発達的意味
大規模災害時のコミュニティビルディング・心理教育
心理療法原理の数式表現
所属学会
日本心理臨床学会
日本集団精神療法学会
国際力動的心理療法学会
主要研究業績
高田 毅 (2021). 青年期後期における仲間集団経験発達による攻撃性の中和化の違い. 健康科学大学紀要, 17, 55-64.
高田 毅 (2020). プレセラピィとしての絵本グループの基本原理と基本構成. 健康科学大学紀要, 16, 37-47.
高田 毅 (2019). 看護実習生理解の鍵としての急性ストレス反応と青年期発達課題. 健康科学大学紀要, 15, 47-54.
高田 毅 (2018) . 発声練習プログラムにおけるエネルギーの覚知が弱い群の自我機能分類. 健康科学大学紀要, 14, 131-141.
橋本和典・高田 毅 (2017) . 心理療法コミュニティ・ビルディング. 日本集団精神療法学会 (編) 集団精神療法の実践事例30—グループ臨床の多様な展開. 創元社. pp. 277-295.
西村 馨・高田 毅・栗田七重 (2017) . 大学心理相談室での一般市民向け「オープンハウス」. 日本集団精神療法学会 (編) 集団精神療法の実践事例30—グループ臨床の多様な展開. 創元社. pp. 254-265.
高田 毅・橋本和典・栗田七重 (2016) . 現代健常大学生の鍵発達機序の同定に向けて—集中青年期アイデンティティ・グループを用いて. International Journal of Counseling and Psychotherapy, 12・13, 87-97.
橋本和典・高田毅 (2016) . 福島復興心理・教育臨床センターの成果と展望. International Journal of Counseling and Psychotherapy, 12・13, 99-111.
高田 毅 (2016) . 絵本の読み聞かせワークショップの発声練習による身体感覚の覚醒・覚知. International Journal of Counseling and Psychotherapy, 12・13, 113-119.
高田 毅・栗田七重・西村 馨 (2016) . 「オープンハウス」プログラムにおける振り返りグループL.A.会の意味. International Journal of Counseling and Psychotherapy, 12・13, 121-128.
高田 毅・荻本尚子 (2014) . 絵本の読み聞かせ しっかり声を出して相互作用の場所、空間を作る. 大震災心理臨床の一歩—国際力動的心理療法研究会第18回大会論文集. PAS心理教育研究所出版部, pp. 169-180.
石川与志也・中村有希・佐柳信男・高田 毅・花井俊紀 (2011) . 心的安全空間測定法. 小谷英文 (編) 心的安全空間—『人間の安全保障』の基盤—. 国際基督教大学心理相談室モノグラフ1号. pp. 86-97.
橋本和典・高田 毅 (2010) . 受益者 集団・組織・社会. 小谷英文 (編) 現代心理療法入門. PAS心理教育研究所出版部. pp. 72-81.
翻訳 (共訳)
Stoddard, F. J., Katz, C. L., Merlino, J. P. & Group for the advancement of psychiatry (Eds.) Hidden impact: what you need to know for the next disaster: a practical mental health guide for clinicians. Burlington, MA: Jones and Bartlett learning.
(スタッダード, F. J.・カッツ, C. L.,・メリーノ, J. P.・精神医学振興協会 (編) 小谷英文 (監訳) (2014). 不測の衝撃—危機介入に備えて知っておくべきこと. 金剛出版)
教育・研究に対する考え方
心は目に見えません。
だからこそ、厳密な方法論と真摯な態度が求められます。
原典を踏まえつつ、最新の動向まで歴史を押さえて問題を同定する。
自分の体験と直感を大事にして仮説を立てる。
仮説検証して結論を導く。
こうした態度が研究でも臨床でも教育でも重要だと考えています。
総合的判断力やクリティカルシンキング (批判的思考力) といった
リベラルアーツにおける根幹も重視しています。
これが職業専門教育を支える基礎力になると信じています。
方法としてディスカッションを授業の基軸に据えています。
「意味」を捉え、行動・表現できる市民を育てたいと思っています。
また、集団精神療法のエッセンスを応用した
グループワークやディスカッション、組織開発などの
集団の活かし方も体験的に伝えていきたいと思っています。
「直感精読」 (将棋棋士 加藤一二三九段の言葉)
2023年度活動状況
1 主な研究活動
論文
・瀧口 綾・鈴木 真吾・高田 毅:健康科学大学クリニックにおける小児心理臨床の活動報告(2022 年度).健康科学大学紀要 Vol. 20, 35-41, 2022.
その他の研究活動
・PAS 心理教育研究所 研究員
学内外の研究助成費
・公益財団法人メンタルヘルス岡本記念財団 活動助成 福島における大震災 PTSD に対する心理療法および専門家養成活動(2014 年度―)(研究分担者)
2 主な教育活動
講義・演習
前期;基礎演習 I;健康科学部、1 年,心理学;看護学科、2 年,公認心理師の職責;福祉心理学科、3 年,教育・学校心理学;福祉心理学科、3 年,
福祉心理学専門演習 I;福祉心理学科、3 年,福祉心理学専門演習 III;福祉心理学科、4 年
後期;社会・集団・家族心理学;福祉心理学科、1 年,コミュニケーション演習;人間コミュニケーション学科、2 年,産業・組織心理学;福祉心理学科、3 年,
福祉心理学専門演習 II;福祉心理学科、3 年,福祉心理学専門演習 IV;福祉心理学科、4 年
通年;健康科学論(分担);健康科学部、1 年,ホスピタリティとコミュニケーション(分担);人間コミュニケーション学科、1 年,
デザイン&ライフコミュニケーション(分担);人間コミュニケーション学科、2 年
その他
卒業論文 副査 1 件
3 主な学内活動
学生・就職・卒後教育委員会
IR オフィス
健康科学大学リハビリテーションクリニック 心理士(通年兼任 週 2 コマ相当)
4 主な社会活動
所属学会とその役職
日本心理臨床学会,日本集団精神療法学会,国際力動的心理療法学会
その他
【主な臨床・研修講師】
2007年4月-2024年4月 : PAS心理教育研究所サイコセラピスト
2013年9月-2017年9月 : 宮城県現任保育士研修研修講師 (絵本の読み聞かせワークショップ)
2013年9月-2017年3月 : 福島復興心理・教育臨床センター臨床スタッフ
2017年4月-2019年3月 : 福島トラウマ心理療法センター臨床スタッフ
2019年3月-現在 : 福島復興心理・教育臨床センター研究員
2017年4月-現在 : 健康科学大学リハビリテーションクリニック心理士
2017年9月-2018年3月 : 富士河口湖町個別発達相談心理相談員
【主な出前講義】
平成30年度フォローアップ講座 絵本の読み聞かせワークショップ. 都留市ファミリー・サポート・センター出前講義. 都留市. 2019年2月5日.
絵本の読み聞かせワークショップ―読み手こそ楽しもう!. 富士吉田市立吉田小学校出前講義. 2017年11月14日.
【主な講演】
日常のエピソードから学ぶ–––誤解と葛藤の中の宝物. 山梨県看護協会富士東部地区支部 年度総会 特別講演. 都留. 2019年5月25日.
トラウマ対応におけるグループの意味. 福島トラウマ心理療法センター「希望の市民大学」第8回講演. 郡山. 2019年2月10日.
実習生理解の鍵 : 青年期発達課題、急性ストレス反応. 健康科学大学看護学部平成30年度臨地実習指導についての意見交換会講演. 都留. 2018年8月9日.
セルフケア能力. 福島トラウマ心理療法センター「希望の市民大学」第4回講演. 郡山. 2018年7月15日.
患者とクライエント. 福島トラウマ心理療法センター「希望の市民大学」第2回講演. 郡山. 2018年5月13日.
15歳、16歳. 山梨県立富士北稜高等学校見学ミニ講義. 2017年10月24日.
なぜ心理療法か―カウンセリングとの違い. 福島トラウマ心理療法センター「希望の市民大学」第2回講演. 郡山. 2017年10月22日.
心と身体. 福島トラウマ心理療法センターアゴラ. 郡山. 2017年5月21日.
家庭での読み聞かせ講座 おうちで絵本!—読み手こそ楽しもう. 三鷹市子ども読書活動推進事業. 東京. 2016年7月17日.
【主な学会発表】
高田 毅 (2019) . 治療要因質問紙から 自主シンポジウム : 心理療法コミュニティ : 郡山モデル−福島における大震災PTSDの予防教育・心理療法対応モデル構築. 日本心理臨床学会第34回大会発表論文集, 429.
Takada, T. (2017). Intervention Cultivating Motivation for Depressed Adolescent. 23rd conference of International Association of Dynamic Psychotherapy Program & Abstracts, 66.
高田 毅・橋本和典・栗田七重 (2016) . 現代健常大学生の鍵発達機序の同定に向けて—集中青年期アイデンティティ・グループを用いて. 国際力動的心理療法学会第22回大会発表論文集, 22.
高田 毅 (2014) . 絵本の読み聞かせワークショップの発声練習による身体感覚の覚醒・覚知-東日本大震災後の保育士を対象として-. 日本心理臨床学会第33回大会発表論文集, 103.
Takada, T., Hanai, T., & Sayanagi, N. (2008). The Relationship between Psychologically Safe Space and Trait Anxiety in Group Psychotherapy. 8th Pacific Rim Regional Congress of International Association for Group Psychotherapy and Group Processes 14th Conference of International Association of Dynamic Psychotherapy Congress program & Abstracts, 123.
【資格】
公認心理師・臨床心理士
ストレスチェック実施者研修修了