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学長あいさつ

リハビリテーション学科の開設

 

 2023年4月吉日

 

 リハビリテーションとは、病気や外傷が原因で、心身の機能と構造の障害をきたしたとき、ひとがその人らしく生きるという、より幅広い概念があリます。WHO(世界保健機関)によると「能力低下やその状態を改善し、障害者の社会的統合を達成するための、あらゆる手段を含む」としております。
 2023年4月より、健康科学部では理学療法学科と作業療法学科を統合し、リハビリテーション学科として新たなスタートを切りました。学科の名称に「リハビリテーション」という言葉を冠することで障害を持つ人々の全人間的な復権を目指すリハビリテーションの理念を根幹に据えた学科へと発展することになります。リハビリテーション学科では、理学療法学と作業療法学の各々の専門性を活かしながら、高度なリハビリテーション医療を共創できる人材を養成します。更に、これまでの教育理念(ディプロマポリシー)を発展させ、医療人としての実践的な問題解決能力や広い視野と未知への探求心を身につけるだけでなく、根拠に基づいた医療(EBM)の実践に必要な論理的思考力を修得していきます。
 健康科学大学では、これまでも医療・保健・福祉・心理の専門教育とともに、リベラルアーツ(教養)教育を通して倫理観の高い人間教育を行っておりますが、リハビリテーション学科の設置は、当学科の改革に留まらず、人間コミュニケーション学科や看護学部看護学科、言うならば健康科学大学全体の教育システム、教育方法等の改革に結びつくものと考えております。