主な経歴

【学歴】
1995年3月　自治医科大学看護短期大学 卒業
2001年3月　東京医科歯科大学医学部保健衛生学科看護学専攻 卒業
2008年3月　山梨大学大学院医学工学総合教育部修士課程 修了 学位：修士（医科学）
2012年3月　山梨大学大学院医学工学総合教育部人間環境医工学専攻 修了 学位：博士（医科学）

【職歴】
1995年4月　自治医科大学附属病院,呼吸器内科病棟 看護師
2001年4月　山梨県南巨摩郡南部町役場福祉保健課 保健師
2002年4月　山梨県立看護大学短期大学部地域看護学 助手
2007年4月　山梨県立大学看護学部地域看護学 助手
2008年4月　山梨県立大学看護学部地域看護学 助教
2014年4月　山梨県立大学看護学部地域看護学 講師
2021年4月　山梨県立大学看護学部地域看護学（地域・精神健康支援看護学）准教授
2023年4月　山梨県立大学大学院看護学研究科看護学専攻（地域看護学） 博士前期課程 准教授
2025年4月　健康科学大学看護学部看護学科地域看護学 教授

専門分野

地域・在宅看護学，公衆衛生看護学

担当科目

地域看護学概論，公衆衛生看護活動展開論Ⅰ・Ⅱ，地域看護学実習，公衆衛生看護学実習Ⅰ・Ⅱ，看護総合実習Ⅱ（地域支援）

主要研究テーマ

多職種連携，産後うつ予防支援，発達障害児・親支援

所属学会

日本公衆衛生看護学会（査読委員）
日本保健医療福祉連携教育学会 （査読委員）
日本地域看護学会
日本公衆衛生学会
日本在宅看護学会
日本在宅医療連合学会

主要研究業績

【共同研究・競争的資金等の研究課題】
・「母親のメンタルヘルスに寄り添う妊娠期から乳児期における家庭訪問型支援の効果検証 」日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 2023年4月 - 2027年3月（研究代表者）
・「過疎地域における持続可能な地域社会の形成に関する研究－山梨県身延町をフィールドとしてSDGsの観点から－」 山梨県立大学 2022-2023年度 地域研究事業（重点テーマ研究）助成 2022年4月 - 2024年3月（研究分担者）
・「3歳児健診時に育てにくさを感じている親と判断するための市町村保健師の着目点～子どもの要因・親の要因・親子の関係性の要因・親子を取り巻く環境要因に焦点をあてて～」山梨県立大学看護学部 令和元年度共同研究費助成 2019年4月 - 2020年3月（研究代表者）
・「市町村保健師による発達面で気になる児とその親への支援～A県内全市町村保健師への調査から～」 山梨県立大学看護学部 平成29年度共同研究費助成 2017年4月 - 2018年3月（研究代表者）

【学術論文】過去5年
・金井美希, 須田由紀：障害児を持つ母親の就労に関する文献検討ー就労促進要因・阻害要因に焦点をあててー， 山梨県立大学看護学部・看護学研究科研究ジャーナル 8(1) 47-58 2022年3月
・須田由紀, 井川由貴, 三枝美保, 大沼真紀, 石原準子, 大柴清美, 晴山絵梨, 鈴木智弘：A県における看護職の喫煙に関連する要因の検討ー環境、喫煙・禁煙に関する知識・認識に焦点をあててー ，第51回日本看護学会論文集 ヘルスプロモーション・精神看護・在宅看護 51回 53-56 2021年8月
・須田由紀, 村松照美, 小尾栄子：市町村保健師が発達面で気になる児と親に対して行った支援内容と支援体制強化のための取り組みとの関連 ，山梨県立大学看護学部・看護学研究科研究ジャーナル 7(1) 25-35 2021年3月
・須田 由紀, 村松 照美：自治体規模と市町村保健師による発達面で気になる児の抽出割合および児の親から今までに受けた相談内容との関連，日本地域看護学会誌 23(3) 32-38 2020年12月
・村松 照美, 須田 由紀：市町村保健師が捉える地域診断実施の困難点と工夫点 ，山梨県立大学看護学部・看護学研究科研究ジャーナル 6(1) 42-50 2020年3月
・依田純子, 佐藤悦子, 泉宗美恵, 須田由紀, 横内理乃：A県内の地域包括支援センターに所属する専門職の認知症支援における困難とその対処 ，山梨県立大学看護学部・看護学研究科研究ジャーナル(Web) 6(1) 9-19 2020年

教員著書紹介

・澁谷, 彰久, 波木井, 昇, 安達, 義通, 渡辺, たま緒, 二宮, 浩輔, 古屋, 亮, 千野, 正章, 吉田, 均, 佐々木, 邦明, 佐藤, 悦子, 柳田, 正明, 佐藤, 文昭, 中島, 朱美, 多田, 幸子, 高野, 牧子, 須田, 由紀, 依田, 純子, 泉宗, 美恵, 八代, 一浩：人口減少社会と地域力の創造 : 山梨県立大学共同プロジェクト ，日本評論社 2016年3月 (ISBN: 9784535586888)

教育・研究に対する考え方

　教育において、私は以下の3点を大切にしながら、教育活動を実践しています。1点目は「対象の心身の痛みをいち早く察し、その方のセルフケア能力を支えながら、そっと手を差し伸べられる看護職の育成にあたること」、2点目は「学生が地域で生活する人々の生活全体を保健医療福祉の観点から多角的に捉え、自ら考えることの楽しさを実感しながら、その方にとって最善の援助が考えられること」、そして最後に「地域で生活するあらゆるライフステージ・健康レベルにある人々の健康づくりや、住民と共に行う地域づくり活動の魅力・やりがいを最大限に学生達に伝えること」です。具体的には、学生個々の強みを引き出せるような授業設計や学習支援の工夫とともに、学生の気持ちに誠実に向き合う姿勢を大切にしていきたいと考えています。
　研究においては、近年、健康・情報・経済格差などの社会問題が山積しています。特に母子保健において、地域との繋がり・家族構造の変化等によって、密室育児や子育ての孤立化による母親のストレス増大や幼児・児童虐待が問題視されています。母親の精神的不調は、子どものパーソナリティの発達にも大きな影響を及ぼすとされ、母子保健領域においては喫緊の課題として注目されています。これまで、多職種連携ににおける看護職の役割や、就業している母親に対する支援、育てにくさを感じている親への支援に関するテーマに取り組んできました。今後は、これまで積み上げてきた研究を継続・発展させ、赤ちゃんからお年寄りまで地域で生活する人々の多様なニーズに着眼して研究活動を行い、その成果を教育や地域貢献に繋げていきたいと考えています。

2024年度活動状況

１　主な研究活動
＜新聞・一般雑誌などの論説・記事＞
・「健診データ活用の健康づくりを学ぶ」（山梨日日新聞，2024年11月14日）

＜その他の研究活動＞
・安達義通, 箕浦一哉, 安藤勝洋, 高木寛之, 須田由紀, 金井美希：「過疎地域における持続可能な地域社会の形成に関する研究ー山梨県身延町をフィールドとしてSDGsの観点からー」， 山梨県立大学地域研究交流センター 成果発表会（2024）

＜学内外の研究助成費＞
・科学研究費補助金（2023-2026年度）：母親のメンタルヘルスに寄り添う妊娠期から乳児期における家庭訪問型支援の効果検証 （基盤研究 C, 研究代表者）

２　主な教育活動

３　主な学内活動

４　主な社会活動
＜所属学会とその役職＞
・日本公衆衛生看護学会（査読委員）
・日本保健医療福祉連携教育学会 （査読委員）
・日本地域看護学会
・日本公衆衛生学会
・日本在宅看護学会
・日本在宅医療連合学会

＜研修会講師＞
・身延町健康づくり推進協議会研修会　講師「人とのつながりに焦点をあてた過疎地域における持続可能な地域・健康づくりについて～身延町をフィールドとした調査から～」（山梨県身延町，2024年6月8日）
・令和6年度 甲斐の国・防災リーダー養成講座　講師「公衆衛生について～災害医療と災害時の備え～ 」（山梨県消防学校，2024年10月25日）
・令和6年度 甲斐市介護支援専門員資質向上研修会　講師「ACPのよりよい推進に向けて～本人にとって最善の医療・ケアを～」（山梨県甲斐市，2024年11月11日）
・甲府市保健師現任教育研修会　講師「研究の種が沢山つまった日頃の保健師活動について」（山梨県甲府市，2024年11月27日）
・令和6年度山梨県新任保健師・プリセプター研修会　講師「事例検討会」（中北保健所，2024年11月29日）
・令和6年度 甲斐市 市民向けACP（人生会議）講座　講師「ACP（アドバンス・ケア・プランニング）について～あなたが望む生き方を～」（山梨県甲斐市，2024年12月4日）
・令和6年度 二次医療圏別研修会　講師「PDCAサイクルに沿ったデータヘルス計画の推進～地域の強みと健康課題を大切にした取り組みを目指して～ 」（峡南保健所：2024年11月5日，富士・東部保健所：2024年11月25日，峡東保健所：2024年12月9日，中北保健所：2024年12月16日）
・令和6年度 12月峡南保健所管内保健師定例研究会　講師「組織のメンバーもそれに関わる保健師も楽しく活動する方法を探る 」（山梨県富士川町，2024年12月24日）
・令和6年度 山梨県新任保健師・プリセプター研修会　講師「研修を通して（1年の振り返り・2年目に向けて） 」（中北保健所，2025年2月6日）

＜各種審議会＞
・全国健康保険協会山梨支部健康づくり推進協議会, 委員 （2020年4月 - 2025年3月）
・山梨県保健師現任教育運営会議, 構成員 （2020年4月 - 2025年3月）
・山梨県公害審査委員, 候補者 （2021年3月 - 現在）
・昭和町地域包括支援センター運営協議会, 委員 （2021年4月 - 現在）
・昭和町地域密着型サービス運営委員会, 委員 （2021年4月 - 現在）
・「あさがお定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所」介護・医療連携推進会議, 委員 （2022年9月 - 現在）
・笛吹市在宅医療・介護連携推進協議会 委員 （2023年4月 - 現在）
・山梨県建築審査会 委員 （2023年8月 - 現在）
・山梨県国民健康保険団体連合会保健事業支援・評価委員会 委員 （2024年4月 - 現在）
・山梨県福祉保健部国保援護課, 「データヘルス計画に係る保健事業支援検討会」 委員 （2024年4月 - 現在）
・山梨県福祉保健部国保援護課, 「山梨県糖尿病重症化予防事業推進会議」委員（2024年4月 - 現在）
・しらゆり看護小規模多機能型居宅介護事業所運営推進会議 構成員（2024年9月 - 現在）

＜学術以外の講演＞
・「産後うつを中心とした親子を取り巻く現状と課題～周産期から小児まで、家族を守るために～」 プレ医ゼミ2024 in山梨（山梨大学医学部 梨っこ）（山梨県甲府市やまなし地域づくり交流センター，2024年7月7日）

５　その他の社会活動
＜アドバイザー等＞
・甲府市福祉部福祉支援室健康保険課, 甲府市国民健康保険データヘルス計画に基づく保健事業の効果の測定及び評価に関するアドバイザー （2025年1月 - 現在）

＜学術雑誌査読＞
・学術雑誌査読5件（日本公衆衛生看護学会，日本保健医療福祉連携教育学会， 山梨県立大学看護学部・看護学研究科研究ジャーナル ）

その他

【受賞】
・グッドポスター賞, 第6回日本在宅看護学会学術集会 （2016）
・優秀演題賞, 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会甲信越支部第6回学術集会（2021）
・山梨県立大学優秀教職員賞 （2023）