リハビリテーション学科 理学療法学コース(理学療法学科)
触れて、感じて、考えて。
それが理学療法士の第一歩
まずは“誰かのために”
という気持ちから。
ヒトの身体を理解し、怪我や病気で苦しむ“誰かのために”貢献できる知識と技術を学んでいきます。スポーツ理学療法をはじめとする多彩な分野の専門教員による少人数クラス体制で4年間徹底サポートを約束します。
リハビリテーション学科長 兼 理学療法学コース長
粕山 達也

めざす国家資格
理学療法士
文部科学大臣指定の理学療法士養成校である本学では、卒業と同時に理学療法士国家試験の受験資格が取得できます。
理学療法学コースの特色
クラス担任が大学生活や
国家試験・就職を個別サポート
きめ細かな国試対策や志望に合わせた実習先の選定など学生の将来へとしっかり指導。学生生活の不安や悩みにも個別フォローを行っています。
スポーツ理学療法をはじめとする
多彩な分野の専門家である教員の指導
教員の研究室での学修や充実した設備を備えた実習・実験室で学ぶことにより、確かな技術と知識を身につけます。
心理学に基づく
コミュニケーション能力の養成
学部内に心理系学科があることが大きな特長。人のこころを学ぶ共通科目が充実しており、他学科科目も履修可能。医療職に欠かせないコミュニケーション能力を養います。
理学療法学コースでの学び方
学びの領域
理学療法における基礎医学
「身体機能」を理解することは理学療法の前提
内部障害系理学療法
呼吸器、循環器、代謝などの機能障害
対象は心臓病や糖尿病など。
運動強度を調整して疾患と症状に合わせた評価・治療を学ぶ。
運動器系理学療法
骨・関節に障害をきたす整形外科疾患の理学療法対象の骨折や靭帯損傷など痛みや機能障害に合わせた評価治療を学ぶ。
神経系理学療法
脳の構造や機能、さらに中枢神経の疾患やその運動療法対象は脳卒中やパーキンソン病など。麻痺の程度や生活環境に合わせた評価・治療を学ぶ。
4年間の学びの流れ
「理学療法士」と言っても、専門分野や領域はさまざま。興味を抱いた分野を広く学べるのが健康科学大学の4年間。
1年次
基礎知識を固める
Pick Up解剖学Ⅰ
医療の基礎である人体の構造について、「細胞」「組織」「器官」の階層的な関係と概要を学びます。
2年次
高度な専門知識を学び始める
Pick Up運動学実習
筋力・歩行・呼吸・筋電図などの測定をグループで行いながら、生体の運動学的・生理学的な反応のデータを分析します。
3年次
臨床実習など実践的に学ぶ
Pick Up運動器系理学療法学実習
骨折、脱臼、脊椎疾患など、個々の運動器疾患に対する理学療法評価や治療方法の実践について学びます。
4年次
国家試験に挑む
Pick Up理学療法演習Ⅳ
国家試験に向けて3年間で学んできたことを分野に分けて復習していきます。
臨床実習・国家試験サポート
一人ひとりの状況・習熟度に合わせた臨床実習フォロー
臨床実習スケジュール
実習先で想定される症例を学内で学び、その評価方法などの演習を行ってから実習に臨みます。
実習先について
山梨県、静岡県、長野県を中心に、東北から九州まで多くの施設と連携をしています。
229施設
(2025年3月現在)
一人ひとりに寄り添った国家試験対策
Point 1
国家試験対策特別講義
各分野の要点をまとめた講義をそれぞれの専門教員が行います。これにより3年次までの学修内容の復習を行い、国家試験に向けて知識の底上げを図ります。
Point 2
独自の過去問題分析に基づいた
習熟度別の学修メソッド
4年次の4月から、毎週1回領域別の確認テストを実施。一人ひとりの理解度を細かく把握して、無駄のない指導で苦手分野を克服します。
Point 3
開かれた研究室と手厚い支援
教員の研究室を開放することで、いつでも教員に質問できる環境を整えます。また、学生同士で教え合うことで個々の理解度向上を図ります。
HOT TOPICS
スポーツリハビリテーション
オリンピックに携わる教員が多数在籍しており、様々な競技をサポートしています。地域の学校やイベント活動にも、学生とともに参加して「成長」を実感し、地域への「貢献」ができる環境を整えています。
卒業後の進路
主な就職先( 過去の卒業生実績[近県抜粋] )
山梨県
山梨県立中央病院、山梨大学医学部附属病院、市立甲府病院、独立行政法人国立病院機構甲府病院、地域医療機能推進機構山梨病院、山梨赤十字病院、富士吉田市立病院、都留市立病院、笛吹中央病院 ほか
長野県
信州大学医学部附属病院、諏訪赤十字病院、岡谷市民病院、昭和伊南総合病院 ほか
静岡県
浜松医科大学医学部附属病院、富士脳障害研究所附属病院、沼津市立病院、伊東市民病院 ほか
神奈川県
聖マリアンナ医科大学附属病院、順天堂大学医学部附属順天堂医院 ほか
プロチーム
Jリーグ:湘南ベルマーレ、水戸ホーリーホック、モンテディオ山形、FC琉球
教員紹介
学生の声(学年は取材時です)
ディスカッションを通じて
思考力と協働力が身につきます!
1年生
天野 亮太さん
山梨県立韮崎高等学校出身
理学療法演習Ⅰでは症例に対しどのようにアプローチすべきかを議論しながら学びます。皆で意見交換を行い、問題解決の方法を探る中で、思考力や協働力を養います。高齢者への介入方法をテーマとした際には、自宅療養が適しているという意見でまとまりましたが、その後の見学実習を経てからは通所サービスなどの別の選択肢もあったことに気がつき視野が広がりました。理学療法士としての基礎を身につけながら段階的にステップアップしていけるのが楽しいです。
PICK UP
理学療法演習Ⅰ
医療倫理やアカデミックスキルについて、グループワークを中心に学んでいきます。
日々の練習が実力アップに
技術力も会話力も身につく授業
2年生
白須 愛理さん
山梨県立都留高等学校出身
祖母のリハビリを見たことがきっかけで理学療法士を目指しました。当初はマッサージに近いイメージでいましたが、入学後に膨大な知識や技術が求められる職業だと感じました。理学療法評価学実習では触診を行うのですが、スキルアップのためには何よりも経験を重ねることが大切だと実感しました。身体の硬さや筋力には個人差があるため、それに合わせた施術を行う技術が必要だと気づいたことも大きな発見です。また、患者さんに安心してもらうためにも丁寧な説明や会話が重要であることも学びました。
PICK UP
理学療法評価学実習
理学療法の基本的な検査・測定法の知識を身につけながら、実技にて技術を習得します。
臨床現場を想定。運動器疾患の理論と治療法の実技を身につけます
3年生
飯田 李歩さん
山梨県立上野原高等学校出身
運動器系理学療法学実習では、座学で理論を学んだ後、足のリラクゼーションやストレッチなど各運動器疾患に対しての評価や治療法の実技などの習熟を図ります。この学びは評価実習に行った際、高齢者の肩関節周囲炎の夜間痛の原因や理学療法士の施術アプローチを理解するのにとても役立ちました。また、理学療法士によって同じ疾患でも患者さんへのアプローチが異なることがあり戸惑ったこともありましたが、正しい知識と技術を身につけることで、患者さんにとってより良いアプローチをいくつも導きだすことが可能になるということを学びました。
PICK UP
運動器系理学療法学実習
骨折や靭帯損傷など、専門的な治療について学習します。
理学療法の核心を学ぶ
「理学療法特論」
4年生
石川 紅葉さん
山梨県立笛吹高等学校出身
「理学療法特論」の授業では、1年生から3年生の学びを総復習し、苦手分野の克服や知識の定着を図ります。経験豊富な先生が、つまずきやすい分野を重点的に丁寧に解説してくれるため理解が深まります。これまで積みあげてきた知識を実習で実践し、今度はそれを授業の中で問題として解いていくため、点と点が結ばれていくように感じます。また、同じ夢を持つ友人とこれまで切磋琢磨してきたことがゆくゆくは患者さんの笑顔につながると思うとやりがいを感じます。
PICK UP
理学療法特論
各学年で学んだ知識を総合的に復習を行い、評価・治療を学びます。