【受賞】田中将志准教授(理学療法学科)が「第２５回山梨科学アカデミー奨励賞」を受賞！

２０２０年１１月１６日(月)山梨科学アカデミー奨励賞 表彰式

理学療法学科の田中将志 准教授が、学術研究、技術開発、教育等の分野において優れた成果を収め将来を嘱望される者で、山梨に係わりをもつ個人又はグループにおくられる山梨科学アカデミー奨励賞を受賞されました。

【受賞題目】

生活習慣病に伴う認知機能低下･骨格筋萎縮の分子機構の解明と新規治療法開発

－炎症細胞･骨格筋細胞の病態意義－

 

【研究内容】

　肥満や糖尿病等の生活習慣病は、認知症や筋肉減少のリスクと関係する可能性が指摘されています。認知症に関する研究では、炎症細胞やモデルマウスを用い、脳におけるアミロイドβの蓄積や炎症亢進が認知機能低下と関連することを示しました。さらに、それを抑制できる可能性のある生理活性物質を明らかにしました。また、筋肉に関する研究では、ヒトを対象とした検討から、肥満において、インスリン抵抗性を介して骨格筋由来の筋委縮性物質が増加し、その結果、筋委縮が起こる可能性を明らかにしました。本研究成果は、今後、認知症や筋肉減少の発症機序の解明と新規予防・治療戦略の開発に大きく貢献することが期待されます。

【田中将志准教授のコメント】　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　この度は、大変歴史ある輝かしい賞を賜りまして、身に余る光栄でございます。心身ともに引き締まるとともに、皆様のお陰であると、改めて感じております。ご指導賜りました先生方、お世話になっている皆様、大切なことを気付かせてくれる学生の皆さん、そして家族に、心からお礼申し上げます。今後、より一層精進してまいりたいと思います。今後ともご指導、ご鞭撻の程、何卒宜しくお願い致します。