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【掲載(International Journal of Molecular Sciences/スイス)】特別企画 認知症の発症・進展の機序の解明と新たな予防・治療法の開発を目指す研究特集

2022年9月22日

特別企画

認知症の発症・進展の機序の解明と新たな予防・治療法の開発を目指す研究特集

【概要】

 健康科学大学健康科学部理学療法学科の教授・田中将志は、金沢大学医薬保健研究域医学系脳神経内科学の教授・小野賢二郎先生、国立循環器病研究センター脳神経内科・齊藤聡先生と共同で、スイスの専門誌International Journal of Molecular Sciences誌において、認知症に関する研究論文特集の国際的な企画を行いました(https://www.mdpi.com/journal/ijms/special_issues/Ab)。その結果、計15編に及ぶ研究論文、症例報告、論評、及び総説論文を編集することとなり、今回、各トピックに関するエディトリアル(論説)を発表しました。本エディトリアルは、スイスの専門誌International Journal of Molecular Sciences誌のオンライン版に掲載されました(日本時間2022年9月7日)。

 

【論説内容】

 超高齢社会の進む日本では、認知症が増加し、その対策は緊急の課題となっています。認知症の大きな原因として、脳の中で、アミロイドβという物質が神経を傷つけたり、血管を傷つけたりすることが考えられています。また、炎症性物質や活性酸素も、脳を傷つけると考えられています。しかしながら、認知症の効果的な予防・治療法は確立されていません。

 今回の企画において、多様な研究方針による最新の研究成果が集まりました。アミロイドβが細胞を傷つける機序の詳細や、アミロイドβの細胞傷害能と突然変異との関連について、新たな知見が報告されました。炎症に関わる細胞の新しい特性が明らかになるとともに、認知症には、腸内細菌に由来するタンパク質が関わる可能性についても報告されています。また、治療標的としてのアミロイドβや活性酸素の意義、アミロイドβ研究における新たな研究手法の検討、さらには治療への効果が期待される新規化合物や生理活性物質等に関する最新の知見が報告されました(図1)。

 

 

 本企画により、認知症の発症・進展の機序について新しい知見を提供することとなり、効果的な予防・治療戦略の開発への貢献が期待されます。今回の企画を踏まえ、今後、さらに研究を推進していきたいと考えています。

 

【論説情報】

 

【エディトリアルチーム】

齊藤 聡a)、小野 賢二郎b)、田中 将志c)*

a)国立循環器病研究センター脳神経内科

b)金沢大学医薬保健研究域医学系脳神経内科学

c)健康科学大学健康科学部理学療法学科

*責任著者:田中 将志

 

【問い合わせ先】

健康科学大学 教務部 教務課

TEL: 0555-83-5220

FAX: 0555-83-5100