自閉症や認知症予防に効果!?-絆ホルモン・オキシトシンの新規作用を解明 –
2019年7月24日
理学療法学科の田中将志講師が、絆ホルモンとも呼ばれる内分泌ホルモン「オキシトシン」の新しい作用機序の解明に取り組みました。その結果、オキシトシンは、活性化ミクログリアにおいて、eIF-2α-ATF4という経路を抑制することで、神経や血管を傷つける炎症物質の産生を抑制することを、世界で初めて明らかにしました。この成果はオキシトシンによる新しい脳保護作用の可能性を示すもので、脳内炎症が病態に関わる自閉症や認知症に対し、効果的予防や新規治療戦略を構築する上で大きく貢献できると期待されます。この研究論文はスイス専門誌Cells誌のオンライン版に掲載されました(日本時間2019年5月31日)。