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【掲載(国際学術誌International Journal of Molecular Sciences)】糖尿病神経障害の病態解明や新規治療薬開発に期待

2021年9月28日

概要

 健康科学大学作業療法学科 志茂聡准教授、理学療法学科 玉木徹助教および村松憲准教授(杏林大学:責任著者)、生友聖子助教(東京医療学院大学)、丹羽正利教授(杏林大学)らの研究グループは、糖尿病モデル動物を用いた実験で、腰髄における皮質脊髄路(運動神経)の伝導速度が低下すること。さらに、透過型電子顕微鏡による解析により、腰髄における皮質脊髄路(運動神経)の軸索萎縮とミエリン鞘の薄化を明らかにしました。

糖尿病では、下肢筋力や歩行能力の低下とともに転倒リスクが増加することが知られていますが、これらは主に感覚神経障害に起因するものと考えられてきました。今回の研究結果により、糖尿病における運動神経の機能および形態異常が、下肢筋力の低下や転倒リスクの増加の要因となっている可能性が示されました。

 

本研究成果は、国際科学誌「International Journal of Molecular Sciences」に掲載(2021919日)されました。

 

関連リンク

https://www.mdpi.com/1422-0067/22/18/10123