公開講座

健康科学大学においては、正規の授業の一環として「リハビリテーション特別講義」を集中講義の形で毎年行ってまいりました。
この授業は、医療や福社の分野で活躍している大学内・外の方々あるいは障害当事者の方々から具体的な話を聞き、健康科学大学の学生の視野を広げることを目的として開講していますが、一般的にも非常に興味深い内容が多いので、公開授業の形で地域の方々にも参加していただくこととしています。
今年度は障害のある方々4名をお招きして「障害のある当事者からみた我が国地域社会の課題」をテーマに、ご自身の体験を交えた具体的な話をしていただくこととしました。
講義の日程や講師、講義概要等は以下に示す通りです。
[講義1]
●講義題目: 「障害者からみた地域社会とその課題 一障害とは何かを考える―」
●日時: 平成20年9月24日(水)13時~16時 (3・4時限)
●場所: 健康科学大学、B101教室
●講師: 大漉憲一先生
●定員: 160名
●受講料: 無料
「機能障害」「能力障害」「社会的不利」を軽減する役割は、それぞれ誰が担わねば ならないのだろうか。障害のある人の「幸せな、豊かな生活」に 最も相関の高いのは、社会的不利の解消である。好き好んで障害を持つようになったわけでもなく、その責任が自らにあるわけでもない障害者が、障害のない他の市民たちと同様な権利を行使し、同様な生活を営むには、社会からの物理的サポートと人的サポートが欠かせない。
両上肢に障害のある大漉氏が、様々な障害者と出会う中で得た具体的経験を通して、障害のある人を正しく理解し、「みんなで豊かな社会を築いていく」ための課題 について話し、受講者と共に考えていく。
[講義2]
●講義題目: 「目の見えない世界からみた地域社会とその課題」
●日時: 平成20年10月29日(水)13時~16時(3・4限)
●場所: 健康科学大学、B101教室
●講師: 川田隆一先生
●定員: 160名
●受講料: 無料
先天性の全盲で「見る」という経験を一切持たない講師の日常生活を通じて、視覚障害とはどのような障害なのかを分かりやすく解説する。街には確かにバリアフリーの設備が増えたが、必ずしも障害者の生活に貢献しているとは言い難いものもある。硬貨投入日やつり銭出口には点字表示が施されているのに、肝心の飲み物の種類を示す点字がない自動販売機など、豊富な実例を示しながら、バリアフリー社会の問題点を考える。また、設備のバリアフリーと比較して立ち遅れている人の心や制度のバリアの解消についても考察する。真のノーマライゼーション社会の実現に向けて、今私たちがなすべきことは何なのかを共に考える。
[講義3]
●講義題目: 「聴覚障害者のコミュニケーション能力の育成と地域社会」
●日時: 平成20年11月5日(水)13時~16時(3・4限)
●場所: 健康科学大学、B101教室
●講師: 唯野玲子先生
●定員: 160名
●受講料: 無料
聴覚障害は情報障害であり、コミュニケーション障害である。そこから社会生活上の様々な問題点が生じる。また、聴覚障害は「外から見えない障害」であるため、社会の人々から理解されにくい一面を持つている。そこで、聴覚障害者が社会の中で困つていることはなにか、医療・福祉・災害対策等のハード面は整備されつつあるが、聴覚障害者を取り巻く人と人の結びつきが希薄でコミュニティができていないなどの具体的問題点を、講師自らの体験を通して話してもらう。さらに、聾学校で教育を受け、現在、聾学校で教える講師の立場から具体例を通して聾教育の重要性と聴覚障害者にとつて必要なコミュニケーションの力を考えていく。
[講義4]
●講義題目: 「自立に向けた取り組みと地域社会 ― 脳性麻痺の当事者として―」
●日時: 平成20年11月26日(水)13時~16時(3・4時限)
●場所: 健康科学大学、B101教室
●講師: 小林修先生
●定員: 160名
●受講料: 無料
小林氏は、脳性麻痺という障害と向き合いながら、人生行路を力強く歩んでこられた。その経験から、「自立とは、自分の夢に向かつて勇気を持ち続け、それに立ち向かい、何とか実現すること。 ・・・・自己を厳しく見つめ、自己実現をひとつでも多くしていく努力の過程」ととらえている。生い立ちから、親元を離れて学校教育を受けた時期、前向きな気持ちで就職・結婚・子育てに情熱を傾けた時期、こうした長年にわたる自らの経験を通して見つめてきた地域社会との関わりなどを具体例を交えて話し、地域社会における様々な課題を浮き彫りにしていく。
各回ともにお申込みは必要ございませんので、当日直接会場までお越しください。 当大学へのアクセスはこちら
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