作業療法士の経験を軸に 幅広い分野で活動できるセラピストをめざして画像
卒業生インタビュー
野口 由里絵 さん
Remedial Massage Therapist (リメディアルマッサージセラピスト)

2010年度作業療法学科卒業生
千葉県専修大学松戸高等学校出身
作業療法士の経験を軸に 幅広い分野で活動できるセラピストをめざして

「本当にひさしぶりです。何も変わってないなあ…」。先日、留学先のオーストラリアから帰国したばかりの野口さんが、4年ぶりに大学を訪れてくれた。大学に来るのは卒業以来だという。学内で顔見知りの先生と会う度に、「覚えてるよ。頑張っている?」と声をかけられ会話が弾む。
野口さんは大学を卒業後、長野県の回復期の病院で作業療法士として勤務。周囲の環境が気に入って就職をしたと言うほどの山好きで、仕事の傍ら自らテントを担ぎ、南・北・中央アルプス、八ヶ岳などの登山を楽しんだという。登山の他にも、幼い頃からマラソンを楽しみながら続けているそうで、学生時代にもジュニアマラソンチームのコーチなどをしていた。そのような経験を通じ、自らの体調管理はもちろん、選手のコンディショニングなどにも関心が高く、機会があればそのような分野の勉強も専門的にしてみたかったと当時のことを話す。そして、作業療法土として働き始めた2年半後、その「機会」はやって来た。自然療法・代替医療などで先進的なオーストラリア(以下「豪」)に2年間留学することを決意したのだった。
渡豪して約1年間は、語学を学びながら医療従事者を対象にした教育プログラムに参加し、豪の医療・福祉を学んだ。そして、もう1年間は、「Remedial Massage(リメディアルマッサージ)」について学んだという。日本ではまだなじみが薄いが、豪では医療分野に属するマッサージ療法で、健康保険にも適用しているポピュラーなもの。解剖生理学、病理学、運動学、スポーツ障害学などの知識を元に、マッサージの技術を用いて日常練習による筋疲労の緩和、怪我の予防、古傷の再発予防などをはじめ、リハビリテーションにも役立てられているという。
「向こうでの授業は技術的なものを中心に、経営や社会問題、コミュニケーションに関するものもありました。経歴や国籍豊かな人たちとディスカッションしながら学んだことで、視野が広がり、関心のあることだけでなく、さまざまな事を深く考えるようになったと思います」。勉学の傍ら、スクールの先生が指導するランニングチlムにも参加し、片麻揮の方が1年間でフルマラソンを完走する経過を見られた経験が特に印象的だったそうだ。「マラソンを通じて、患者さまに生きる希望を与えられる、自分もいつかそんなセラピストになりたいです」。
「大学時代にお世話になった思師が卒業する際、『日本にとどまるな』とおっしゃったのを良く覚えています。それはつまり『広い視野を持って生きなさい』そういうことを伝えたかったのではないかと今は思っています」。と懐かしそうに話す。今後は、これまでの貴重な経験をもとに、女性を専門にしたトリートメントやスポーツ選手のコンディショニングサポートにも関わっていきたいそうだ。在学中は地味な学生だったと話すが、今の彼女は藻とした芯のある女性そのもの。「自ら関心を持ち実際に行動することで、自分の可能性はいくらでも広げることができる」。彼女の経験には、そんな希望に満ち溢れたメッセージが込められている。

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